平泉寺白山神社【福井県勝山市】通訳ガイド研修レポート
今日は早起きしまして、福井県は勝山市にあります平泉寺白山神社にて通訳ガイド研修に参加しました。
昨夜はワクワクしすぎてなかなか寝付けず迎えた朝でしたが、良いお天気に恵まれまして、半分はみんなとピクニック気分でとっても楽しい研修となりました。
- 白山平泉寺もしくは平泉寺白山神社
- 菩提林と石畳の参道
- 歴史探遊館「まほろば」
- 始まりは、泰澄大師の白山開山
- お寺の巨大都市化
- 東尋坊というお坊さんがいたという場所
- 泰澄大師廟になぜか弁慶の足跡
- 精進坂と一の鳥居
- 不思議な形の二の鳥居
- 入場50円の庭園
- 長い参道と「籠を降りろ」のサイン
- 最も神聖な場所:御手洗(みたらし)の池
- 御神木は先端が不思議な形の木でした
- 平泉寺白山神社といえば、苔(コケ)
- ようやく拝殿へ!
- 雪囲い中のため、本社は写真なしでお参りのみ!
- 平泉寺へのアクセス
- おまけ:平泉寺のソフトクリームとクレープ
- まとめ
白山平泉寺もしくは平泉寺白山神社
白山平泉寺のホームページはこちらです!
苔むした雰囲気が印象的な神仏習合の名残が強く残る神社です。
もともとは神社(48社)とお寺(36堂)が同じ場所にたくさん存在していた神仏習合の場所(昔は混じっているのが当たり前でした)で、明治時代からは時代の流れに沿って神社に!
ですから歴史的な意味合いによってお寺と呼ぶか、神社と呼ぶのか、呼び名の定義が難しいようです。
菩提林と石畳の参道
時間の都合で写真が撮れなかったのですが、自家用車やレンタカーで平泉寺に向かわれる方にはぜひ通ってほしい道があります。
一方通行なので、行きだけしか体験できませんが、平泉寺手前の杉の生い茂る菩提林の中を通りますと、700メートルに及ぶ石畳の参道が続いております。
私は大好きですわー、この厳かな古い石畳の道の雰囲気。
1000年前の舗装道路で、日本の道100選に指定されている道です。その先に、市営駐車場があり、「まほろば」があります。
歴史探遊館「まほろば」
まずは、学芸員さんがいらっしゃるい博物館「まほろば」にてじっくりお話をお聞きしました。
1時間ほど、学芸員さんのお話をお聞きした後、皆で平泉寺地区をまんべんなく歩いてみました。
じっくり写真をとりながら、1時間ほどで散策できる場所です。
始まりは、泰澄大師の白山開山
717年、 泰澄大師というお坊さんが、この場所から初めて白山に登ったことをきっかけに、この地がお寺になったとのこと。
泰澄大師様と同じ道を通って修行したいなあという人が現れて、この地で準備をする方たちのために施設ができたことをきっかけとしてお寺ができたと言い伝えがあるそうです。
泰澄大師様が実際に、神様に出会われたという伝説の池も、御手洗池という名で境内に存在しています。
2017年は白山開山1300年記念ということで、多くのイベントが開催されました。
お寺の巨大都市化
最大規模に繁栄していた時代、この平泉寺地区は、7000人以上の僧が存在する一大都市だったようです。
発掘されたものが博物館に展示されていますが、大きな都市であった痕跡がたくさんあります。
現在は再建した部分しか残っていない理由は、一向一揆によって滅ぼされたためです。
戦国時代は特にいろいろな対立が生まれた時期ですが、周辺との対立などが歴史的にはあったようです。
東尋坊というお坊さんがいたという場所
福井県の有名な東尋坊という断崖絶壁の名前の由来となった「東尋坊」という名のお坊さんが住んでいたというのが、こちらの平泉寺でした。
大変な荒くれ者だったという伝説です。
泰澄大師廟になぜか弁慶の足跡
昔は別のところにあったという弁慶の足跡が、泰澄大師のお墓の前にありました。
足のサイズは30センチ近くありそうでした。
お墓を背にして足型の上に乗ってみると俊足になるのだとか。
精進坂と一の鳥居
階段の段数も白山信仰に根差した段数52段。
不思議な形の二の鳥居
鳥居のてっぺんに三角の屋根がついている不思議な形の鳥居が二の鳥居です。
神社の鳥居と、お寺の屋根を合わせた神仏習合の特色を表す鳥居ではないかという説。
また、実用的な観点から、真ん中の額(今でいう皇太子さまのような方から頂いた額)が大切なものなので、それを冬の大雪から守るために屋根を付けたのではないかという説があるようです。
入場50円の庭園
箱に50円を入れて、自由に散策できる庭園があります。
ご、ご、ご、ごじゅうえんって・・・。
と、思いましたが、もうちょっと料金を頂いて庭園の維持に使ってもらったらどうかと個人的には思いました。
※御朱印は、この庭園の入り口近くにある事務所でもらうことができます。
【旧玄成院庭園】
名勝指定 室町時代の庭園で、現存する庭園としては北陸で一番古い。
長い参道と「籠を降りろ」のサイン
古い地図に書かれているような建物はないのですが、参道はまっすぐで長いです。
大きな杉の木の中を歩くのは気持ちが良いです。
ここから先は、籠から降りよ!と書いてあります。
お偉い方もここからは徒歩になったようです。
パワースポットっていう雰囲気!
最も神聖な場所:御手洗(みたらし)の池
見にくいのですが、池の中央(鳥居の真ん中辺り)に岩がありまして、影向岩と呼ばれています。泰澄大師がここでお参り中に、女神さまが現れ、白山に登るよう導きを受けたそうです。
昔はこの池は平清水と呼ばれていたことから、平泉寺という名が付けられたともいわれています。
御神木は先端が不思議な形の木でした
池の後ろを振り返ると御神木が!
上を見上げたらビックリです!先端が3股に分かれているのです。
白山、大汝山、別山を表しているとのこと。
すごいなあ!の一言です。
平泉寺白山神社といえば、苔(コケ)
梅雨の時期が一番おすすめだのだそうですが、苔の写真を数枚!
ようやく拝殿へ!
お寺(中宮平泉寺)という看板が掲げられているのに、しめ縄がかけられているので、お参り方法を迷います。(一応、二礼二拍手一礼をしましたけど・・・。)
雪囲い中のため、本社は写真なしでお参りのみ!
11月中旬には雪囲いが始まってしまったようでして、拝殿の後ろにある霊峰白山を表す3つのお社(本社、大汝社、別山社)はお参りのみしてきました。
本社の周りには木彫りの龍や建物をぐるりと木彫りの彫刻が楽しめるようです。
平泉寺へのアクセス
JR福井駅から、「えちぜん鉄道」で勝山駅まで行きましたら、コミュニティバスが出ているようです。
バスの本数が少ないので要注意です!
乗り遅れたら1時間待ちとかになるので、大変です!
平泉寺から車で15分ほどの場所に、ちびっこに人気の「恐竜博物館」もありますので、平泉寺と恐竜博物館へお越しの際には、自由度の高いレンタカーが良いのではないかと思います。
おまけ:平泉寺のソフトクリームとクレープ
平泉寺では、すぐ近くで売っている濃厚な味のソフトクリームが有名です。
買ってからすぐに食べないとどんどん溶けていきます。
地元の方によると、最近はクレープもとっても美味しいらしいです。
次回は必ずトライしてみようと思います。
まとめ
まだまだ知られていない秘境という感じの平泉寺白山神社ですが、現在、発掘調査中でして、 今後、どんどん新しいことが発見される可能性があります。
歴史的な背景もあり、観光に力を入れている感じがあまりないのですが、静かでややさびれた雰囲気を味わいたい方にはぜひおすすめです。
冬は雪が深いので春以降にぜひ!
昔の栄華の名残を感じることができる平泉寺白山神社。
少しでもその歴史や厳かな雰囲気を多くの方に知っていただければと思いました。