Treasurebox

玉手箱みたいな日々をつづる日記です

茶道のおけいこ(炉で茶室あたたか)『茶の本』からの引用あり

昨日は、茶道のおけいこの日でした。おけいこに出かける前に、ルンルン気分で大声で音痴な歌を歌いながら玄関の戸を開けたら、届け物を持った義父がにっこり笑って立っていて、ビックリしてのけぞりましたが、驚いた私を見てもっと驚いた義父でした!

もくじ 

本日のお花

そんなことは、さておき、先生のお宅にマダム仲間と訪問し、玄関にはいつも素敵なお花が生けられています!お花や、玄関の飾りを拝見して、少しおしゃべりをして、茶室に入ります。今回は、玄関に、とっても可愛い小さなクリスマスツリーのデコレーションもありました。季節ごとに毎回玄関を開けるのが楽しみです。

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炉と風炉について

季節は秋から冬へと移りましたので、茶室のお道具も季節に合わせて変わりまして、「風炉(ふろ)」から「炉(ろ)」に変わっていました。

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(この写真はイメージ図です)

「炉」は、冬に使用されます。炭を準備するところから全てが始まります。「炉」は、茶室の真ん中近くにあり、お客さんに近いところに「炉」を置くことで、部屋全体を温めることができます。逆に、夏は、部屋が暑くならないよう、お部屋の角の方に「風炉」を置いて、できるだけお客様が涼しくいられるような工夫がされています。

 

ちなみに、「風炉」はこんなイメージです。

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「茶道を大成した」ってどういうこと?

学校で習った歴史の教科書には、「千利休が茶道を大成した」くらいしか書いてありませんので、意味が全然わかりませんでした。「大成する」ってどういうこと?って思いつつ、ただただ丸暗記していました。

 

茶道を始めてまだ1年ちょっとですが、「茶道を大成した」という本当の意味が、うっすらと少しずつですがわかりつつある今日この頃です。

 

作法の一つ一つに意味があって、これが本当によく考え抜かれていて、無駄がないのです。そして、無駄がない上、お客様へのおもてなしとご主人への尊敬がいたるところに表れていて、とても奥が深く、感動します。

 

いつも茶道で感動することがあったり、学んだりするたびに、書きたいと思うのですが、いくら考えてもうまく言葉にならず、岡倉天心先生の「茶の本」を読みたくなります。そして、素晴らしい英文に改めて感動するのです。

 

岡倉天心先生の「茶の本」から英文引用

本日は、その「茶の本」第2章 茶の流派(The Schools of Tea)の冒頭を引用させていただきたいと思います。

Tea is a work of art and needs a master hand to bring out its noblest qualities.

茶は芸術のことであるから、その最も高貴な性質を発揮するには名人の手を必要とする。

We have good and bad tea, as we have good and bad paintings ― generally the latter.

茶にもよい茶もあれば、わるい茶もある。よい絵もあればわるい絵もあるー概していえばわるい方があるのと同じことだ。

There is no single recipe for making the perfect tea, as there are no rules for producing a Titian or a Sesson.

ただし、申し分のない茶を点てるのに、一つだって秘法といったものはない、これはチシアンや雪村のような名品を制作するのに何の規範もないのと同断である。

Each preparation of the leaves has its individuality, its special affinity with water and heat, its hereditary memories to recall, its own method of telling a story.

茶の点て方には、それぞれにみなその個性、水と熱とに対するその独特の親和力、回想さるべきその相伝の記憶、物語の持ちまえの語りぶり、がある。

The truly beautiful must be always in it.

真実のうつくしさは、つねにそこにこそ存するはずなのだ。

How much do we not suffer through the constant failure of society to recognize this simple and fundamental law of art and life;

この単純で根本的な芸術と人生との理法をいつも社会が認め得ないことから、われわれはどんなに多くの害悪を蒙(こうむ)っていることであろう。

 

引用した本はこちらです。

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まとめ

来月はいよいよ年末で、ゆるく学んできた茶道のお稽古も今年最後となります。

「次回は今年最後なので、ちょっと楽しいことをやってみましょうか!」と先生はおっしゃいました。「お茶を点てる前に、皆さんでお食事もしましょうか?」とのことです。来月がとっても楽しみで、そして、私は、今、更に楽しいことがひらめいてしまったのです!うふふふ(^v^) 

実現するかどうかはさておき、ちょっとワクワクしてきましたよ~!