永平寺の「超我」Tシャツとマズローの欲求
6月の終わりごろですが、大本山永平寺にて通訳ガイド協会の新人ガイドの皆さんと一緒に参籠(さんろう)研修に参加しました。
参籠とは?
参籠とは1泊2日(夕方から翌日の朝まで)の永平寺の修業体験といいましょうか。修行僧と比べたらはるかに楽な修業ではありますが、坐禅や精進料理の食事、朝のお勤めへの参加などを宿泊して体験することができます。
檀家さんが法事などで宿泊されることも多いですし、一般の方々、最近は外国人のお客様にも、ただ見るだけではなく、体験しながら永平寺で過ごす参籠は人気になりつつあります。
「超我」Tシャツを購入
今回の参籠研修では自分が学ぶということはもちろんありましたが、経験が多少ある分、どちらかというと新人のガイドさんに教えるということが多かったので、何も分からなかった2年前に比べると、心の余裕はありました。
永平寺を去る時に、購入したのがこちらのTシャツです!
カッコいいでしょ!いつ着るの?って感じですが(笑)
実は、今日、ジムに行く時に着て行こうかと迷ったのですが、首ヘルニアになってからというもの、ストレッチとゆるく歩くことしかしないため、こんなTシャツ着て、ゆるく歩いているだけだとちょっと恥ずかしいなあと思いまして思いとどまりました。
坐蒲(ざふ)も購入
永平寺に行くたびに気にはなっていたのですが、坐禅をする際にお尻の下に敷いてクッションとして使う坐蒲も買ってしまいました。
曹洞宗の永平寺のお坊さんは面壁(めんぺき)を行います。面壁というのは、壁や障子に向かって座り、坐禅をすることです。
6月の参籠の時は、坐禅をする際に、大広間で100人くらいの大勢で一斉に行いまして、それはそれで良いのですが、1人で面壁をたまにやろうかなと思いまして、買ってしまいました。
大広間の坐禅は、集中力がそがれますので、もの足りなかったのです。
前に座ってる人が睡魔に襲われて揺れているところとかが、見えてしまうので、なかなか色々な情報が頭に入ってきて集中できないのが残念なところでした。
坐蒲が「枕」にならないように気をつけます!(笑)
「超我」について
マズローの欲求5段階説というのが有名ですが、マズローが亡くなる前に、更に上の段階の欲求についても発表したといわれています。
欲求5段階は、生理的欲求から始まって、その上に、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求と段階が上がっていきます。
この上があるというのです。
食べたいよ~、寝たいよ~、疲れたから休みたいよ~、といった生理的欲求
安全なところで暮らしたいよ、病気になりたくないよ、といった安全の欲求
友達や仲間、社会の一員になりたいよ、家族が欲しいよ、といった所属と愛の欲求
ここから上は、更に高次元の欲求になるようです。
他人にもっと認められたいよ、もっと尊敬されたいよ~、といった承認の欲求
そして、自分の能力を向上させて思いを実現させたいよ~、といった自己実現の欲求
そして、その上!
「自己超越」という段階があるのだといいます。
自分のレベルから、グーンと超越して、社会のため、世界のため、ただひたすら目的に邁進するような状態らしいです。
世界の偉人と呼ばれているような方々は、このような段階にあるのかなと思いました。
ますます、超我Tシャツ、着にくくなりました! (T_T)/~~~