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玉手箱みたいな日々をつづる日記です

めがねミュージアム【福井県鯖江市】通訳ガイド研修レポート

少し前になりますが、福井県通訳案内士協会(Fukui Tour Guides Association:通称FTGA)の実地研修で鯖江市の「めがねミュージアム」で勉強させていただきました。

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www.megane.gr.jp

ウェブサイトはこちらです!アクセスもこちらでどうぞ!

正直いいますと、お恥ずかしながら福井県民、めがねの価値をあまりわかっていなかったのですが、ミュージアムのガイドさんのお話があまりにも興味深く、熱く語って下さって本当に勉強になりました。

歴史はこの人物から始まった!

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福井県にめがね産業を広めた方は、増永五左エ門さま。

国内のメガネフレーム生産90%以上のシェアを誇る鯖江市中心の眼鏡産業ですが、誕生は1905年福井市の増永さんが始められました。

村の発展のため、雪深い時期に農村の収入に結び付く産業を興すことが願いだったということです。

めがねの始まりは800年前、あの国で!

発明者は不明だそうですが、イタリアで13世紀の終わりごろから使用され始めたとのことです。

ちなみに、日本で最初に眼鏡を使ったといわれているのが足利義晴(室町幕府第12代将軍)なのだそうです。

また、日本では江戸時代から眼鏡作りを始めていて、伝えたのはフランシスコ・ザビエルだということです。

 

最初に需要が出た眼鏡はどんな眼鏡?

「老眼鏡」が最初に需要が高まった眼鏡なのだそうです。

理由としては、自分で見えなくなったことが自覚できるから

 

遠視や近視、乱視も、生まれつきのもので、測定されないと自分が遠視なのか近視なのかなどは把握できないものですが、老眼に関しては、明らかに自分で見えにくくなったことがわかるから需要が生まれたとのことでした。

 

福井の眼鏡が有名になった理由は?

眼鏡がズレにくくなる鼻パットの発明、不可能と言われていたチタンで眼鏡を作ったことなどが挙げられます。

 

また、戦争で他の眼鏡の生産地が大きな打撃を受けた中で、鯖江市は被害を受けず、直ぐに眼鏡フレームづくりの需要に応えることができたというのも理由の一つに挙げられます。

 

岐阜県にも眼鏡の生産工場はあるそうですが、現在の鯖江市内は一つの工場みたいなシステムになっているようです。

 

部品の生産製造から販売まで1か所に集中している場所は、日本では「福井・鯖江」しか無いらしく、世界でも珍しい場所なのだそうです。

 

眼鏡のメンテナンスで気を付けることは?

乾いたティッシュで拭いてはいけない

ティッシュの繊維はレンズを傷つける可能性が高いそうです。

眼鏡拭きがオールマイティでもない

砂ぼこりの汚れに関しては、「水洗い→ふき取り→眼鏡拭き」が良いそうです。

ネット通販で買わない

1人1人、顔や視力が異なるわけで、必ず眼鏡を購入する際は調整が必要なのだそうです。自分にピッタリ合ったものを選ぶことが非常に重要だということです。

 

安いものを買っても、自分に合わずに買い替えることになったら、そちらの方が損ですものね。

 

ミュージアムから有名人の眼鏡など

めがねミュージアムの展示物の写真を撮影することは可能です。

 

ただし、展示場で販売されている眼鏡に関しては、撮ってはいけないものがありますのでご注意ください。

 

少しだけ、興味深い眼鏡の写真をシェアします!

(プレートに有名人の名前があります)

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こんな方々の眼鏡もありましたよ!(ちょっと名前が見にくいですが)

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まとめ

1時間にわたってガイドさんに説明をしていただいたのですが、そのほんの一部をレポートとして記録しました。

 

ミュージアムには、この他、眼鏡を作る工程の模型の展示や、2階には体験工房がありまして、ワークショップなどが行われていました。

 

子供たちの社会科の勉強のためにも訪れるのに良い場所だと思いましたし、ハイクオリティな眼鏡の価値を知っていただける場所だなと思いました。