福井豪雨(2004年7月18日)の教訓
雨が続きますね。
九州の豪雨災害を見ると、他人事ではないと思えてきて、お気の毒で仕方ない気持ちになります。
私の家は、福井豪雨で大きな被害を受けた場所にありまして、同じ町内の近所の人々は全員被災しています。
私自身は福井豪雨災害の時は、別の地域に住んでいて、豪雨災害から復活した頃に、今の土地に引っ越してきたのですが、別の地域にいても、いろいろな影響を受けたのでよく覚えています。
数年前には、豪雪で家からしばらく出られなかったこともありましたし、怖い目に何度も遭っている経験上、災害には結構ピリピリとアンテナを張っている方だと思います。
いつ豪雨災害が来ても良いように、明日は我が身だと思って、その当時の教訓の記録です。
低い土地を知る必要性
ハザードマップというものを、これまで一度も見たことがなかったのですが、豪雨災害を機に、土地の高低について興味を持つようになりました。
ハザードマップがあれば、絶対に見ておいた方が良いと思います。
自分がどこに逃げればよいかを、普段から知っておく必要があると思います。
指定されている避難場所は、本当に安全なのか?自分の目で確かめた方が良いです。
離れ離れになっている家族とも、緊急時の集合場所を決めておくことは、とても大事だと思います。
地名がヒント!さんずいや水を表す漢字
地名に、「渕」という漢字が含まれていたり、「潟」とか「池」とか「さんずい」の漢字が入っていると、昔は湖だったり、湿地だったり、水が多い場所だった可能性が高いそうですね。
山という漢字がついていると、高い場所という漢字がしますが、山は山で、土砂崩れもありそうで、なかなか住む地域を選ぶのは難しいなと。
お引越しなどで住む場所を決める時、昔の町名を調べると安全な場所かどうかのヒントになるかも。
新興住宅地が水に浸かった
洪水が引いた後に、土地の専門家から教えていただいたことなのですが、大昔から存在していた古い地域は、高い場所にあってほとんど影響がなかったとのこと。
逆に、最近土地開発されて、新しいお家を建てていた地域に大量の水が流れ込んで、しかも数日間水が引かず、泥まみれで大変な被害を被ったとのこと。
私の家族の知人は、建てたばかりの新築の家が被災し、新車もダメになり、本当にお気の毒でかけてあげる言葉も見つからないくらいでした。
学校のある場所が低い土地だった
ハザードマップを見る必要性は、こういう理由もあります。
地震の時は、学校に集合することは良いと思うのですが、豪雨災害の時は、高いところにいち早く逃げなければなりません。
地震と豪雨災害で、危ない場所が変わるので、逃げるところは、同じでなくても良いと思います。
学校が避難場所になっているため、慌てて学校に向かった多くの車がいたのですが、学校の方にあふれた川の水が流れていったので、多くの車が被災してしまったということです。
救助されているのに迷惑かける人
知り合いの救助隊の方から直接お聞きした話ですが、一番被害が多かった地区で、ボートで家庭を一軒ずつ回り、救助していたそうですが、救助して避難所に向かう途中で、「忘れ物をしたから、家に戻ってほしい」という人がいたそうです。
救助隊の方は、刻一刻と、命がけで救出しているため、ものすごく困ったとのこと。
大切なものは、救助されるまでに全部用意してリュックに入れておくか、普段から、いつでも逃げられるように、最悪の時にもって逃げる貴重品だけはしっかり準備しておくと良いと思います。
豪雨災害の教訓・まとめ
災害に遭ってからでは、遅いので、今のうちに、空振りでも良いので、明日は我が身と思って準備をしておく必要がありますね。
私の住む地域は、実際に被災した現場でありますし、すぐ近くに大きな川も流れています。
いつでも自分の身に起こる可能性があると、常に最悪を想定しておくと良いと思います。