Treasurebox

玉手箱みたいな日々をつづる日記です

不登校の君に送るアドバイス6つ(不登校の生徒と過ごしてきた8年間で感じたこと)

学問としての教育から始まり、教育に多少なりとも関わるようになってから20年以上が過ぎました。30代のはじめ頃に出会った、不登校専門の学校で、生徒さんと過ごしてきて、8年という月日が過ぎました。

最初の授業は忘れもしません、授業の参加人数 0人・・・。(ToT)

「これ、精神的に辛くて、続けられんかもしれん、、、、」と、初日から落ち込みましたけど、気付いたらもうすぐ10年ですよ。

 

本当にいろんなことがありましたが、一番嬉しいのは、生徒の成長!

もし、今、全国で学校に行けないと1人で悩んでいる生徒さんやご家族がいたら、つぎの6つを伝えたいです!

 

もくじ

その1 完璧主義をやめよう!逃げたい時は逃げていい!

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「こうしなければならない!」という思考をやめてみると良いかもしれないですね!「宿題をやらなければならない」、「学校に行かなければならない」、「先生に怒られてはいけない」、「親に迷惑をかけてはいけない」

こんなこと考えていると心がとっても疲れてしまうでしょう。可能なら、発想を変えてみると、少し楽になるかもしれないですね。

「宿題やってないけど、まいっか!」

「学校、遅刻したけど、まいっか!」

「先生、怒ってるわ、まいっか!」

「親に迷惑かかってるね、まいっか!後で恩返ししよう!」

こんな感じの、軽い気分になれると良いですね。

(↑↑↑ 迷惑かけまくって平気な顔していられる私の思考回路という噂が・・・)

 

八方ふさがりになるくらいなら、安全なところに逃げることも時には必要だと思います。自分が自分らしくいられる時間や場所があれば、少し楽になれますね。

似た悩みを持つ人は必ずいるので、そういう人とつながれると心強いかもしれないですね。

 

その2 弱音を吐こう!どんどん言ってスッキリしちゃえ!

この世の中に、完璧な人はいないですから。人間は皆、欠点だらけですから。自分だけが欠点だらけだと思ったら大間違いですよ!

 

不登校の生徒と付き合ってきて、「良い兆候が現れた!」と感じる瞬間があります。それは、「自分の弱音を吐く」ことです。これは、いつも、とっても良い兆候だと感じています。

 

何人も弱音を吐けるようになって、学校に出て来れるようになった生徒を見てきました。いじめ、リストカット、拒食症、親の離婚、勉強のし過ぎによる燃え尽き、非行行為、発達障害がある、などなど、数え上げればきりがないほど、生徒さんたちは、たくさんの抱えきれない問題を1人心の奥で抱えて、もだえ苦しんでいます。

 

心を閉ざしてしまっている時期も、私は、大切な充電期間だと思います。でも、気が向いたらで良いので、弱音を吐くこともオススメです。

「実はいじめられていた」「実は拒食症だった」「実はリストカットをしている」「実は親が離婚した」正直に誰かに言うということは、大変な勇気が要るとともに、自分で自分を認めないとできないことなんです。

だから、弱音を言えるようになった子は、必ず、良くなる!

 

その3 自然の中に行ってみよう!海でも山でも良いよ!

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自然のパワーをもらうことは良いですよ!海に行って、波を眺めてぼーーっとするのも良し。山に黙々と登るのも良し。とにかく、自然の中に身を置いてみると、とっても気持ちがいいことに気づいてほしいですね。

 

山に行けば、歩きながら木々や花を楽しめたり、風が気持ちいいし、登っている途中は苦しいところもあるけど、頂上に立つと、気分も爽快!

海に行って、釣りも良し!冬は雪山でスキーやスノボも最高!とにかく自然は良いよ!

「ああ、自分も自然の一部だっ!!!」て感じるかも。

「こんな大自然の中のちっぽけな自分、悩むだけ損!」って気分になれると良いね!

 

釣り、スノボ、山登り、アウトドアクッキング等で、元気になった生徒たくさんいました。大人になっても釣りや山登りを趣味にしている生徒もいます。

 

その4 思い付いたこと、何でもやってみるといいよ!

「 やってみようかな!」と思い付いたことがあったら、思い切ってやってみよう。

向いているか向いていないか考えるより、とりあえず、やってみることがおすすめ。自分に向いてなかったら、やめるだけの話だから。損はしないし、とりあえず、やってみよう!

 

コミュニケーションが苦手な子が、意外と、接客アルバイトが向いていたり。朝起きられない子が、早朝の釣りにハマったり。英文法がわからないのに、ゲームで海外の人と交流していて英会話が得意だったり、などなど。

 

自分の得意不得意は、やってみないとわかりません。向いてるか向いてないか、性格診断したり、人に相談するよりも、いろいろなことを、まず試してみることがまず大事。

 

PCのスキルでもいい、ボランティアでもいい、スポーツでもいい、料理でもいい、手芸でもいい、音楽でもいい、アートでもいい、勉強だけでなくて、何か自分がこれは楽しいと思われること、1つ、見つかると良いですね。自分で自信をもって1つ続けられる何かをみつけると、楽しくなるかもしれないですね。

 

続けられるものは、自分に向いているもの。続けてみて嫌でないものは、きっと好きなことなのだと思います。そうやって、社会で必要とされるスキルを身につけられれば、学校に行けないとしても、大人になった時に、社会で必要とされます。

 

私の直接の生徒ではありませんが、意を決して3・11後の宮城県へボランティアに参加した生徒さん、自分より悲惨な人々を目の当たりにして、大きく変化。現在は宮城県で働いているらしいです。

 

その5 空の星を眺めてみて!

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空を見上げると、無数の星がちらばっていますね。何億光年というはるか向こうの星のことを考えてみよう。大宇宙の大きさを考えてみよう。

 

想像がつかないくらい広い大きい大宇宙の中の、小さい小さい小さい銀河系の中の、その中でも小さい小さい太陽系の中の、惑星の1つが、地球なわけで。

 

その中に70億人の人が住んでいて、自分はその一人である。大宇宙の何十億年という営みの中で、1人の人間の一生なんて、本当にちっぽけなものです。そんな1人の人間が学校に行くのか行かないのかの悩みなんて、大したことないわけで。

 

一瞬の人生ですよ。宇宙の流れから考えると。人間の一生なんて一瞬で終わる。悩んでる暇がバカバカしいし、もったいない。悩むことと考えることは違いますよ。悩んでも何にも出てこないけど、考えるとアイデアが出てくるのです!

 

時には空の星を眺めてみよう!そして、こう言おう! 

「まいっか!」

 

その6 思いっきり笑ってみよう!もしくは、歌ってみよう!

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面白くなくても笑ってみよう!何か、面白い気分になってきますよ!

面白いから笑うんではなくて、笑うから面白いんです。

楽しいからスキップするのではなくて、スキップすると楽しくなってくるんです。

 

私の笑いのツボはゆるいので、いちいち、面白いと思って笑ってしまうのですが、笑っていると毎日嫌なことも忘れられます。

正直な話、嫌なことが多すぎて、笑わないとやっていけませんわ。(笑)

 

お笑い番組を見てもよし!コメディ映画を見てもよし!

とにかく、大声で笑ってみよう!もしくは、歌うのも良いかも!

たまりにたまったストレスが少しでも発散できるには、どちらも、もってこいですね。

最終的に自分で自分を笑えるようになったら、大きな成長だと思います。

 

まとめ

悩んでいる人は本当に苦しいとは思うのですが、家で過ごす時間も、大切な充電時間だと思います。充電がしっかりできた頃に、そして、一歩踏み出す時に、参考になればと思います。1人でも多くの不登校の生徒さんが、ちょっとでも元気になってくれたら、嬉しいです。