どうせなら大雪で遊ぼう企画が実現しました!(完結編)
時間にしたら、山にいた時間は、4時間程だと思います。10:30頃に、取立山の駐車場について、車で帰途に着いたのは、15:00頃だったと思います。考えてみるとたった4時間ですが、とっても濃い時間でした。
特に、後半の私の砕け散り具合といったらすさまじかった。脱皮して別の人格が出てきた感じ・・・とでもいいましょうか。
もくじ
- ひたすら、登る、登る、「はあ、はあ」言いながら
- ちょっと見晴らしの良い場所まで出てきた!
- が、しかし、まだ進みたいという生徒・・・!
- そして、ふと、疑問が脳裏をよぎる
- ようやく、たどり着いた、立てる場所に!
- まさか、まさかの、帰り道!
- その帰り道というのは・・・
- 勇敢な生徒が、一番乗りで帰り始めた!
- 「えいや!」とチャレンジしてみた!
- 脱皮後は、傾斜を欲しがる自分がいる
- 帰り道の写真
- 雪山遊びの感想
その1、その2はこちら
ひたすら、登る、登る、「はあ、はあ」言いながら
汗だくになりつつ、登りました。1列になって、聞こえるものは足音だけ。
ザクッ、ザクッって音を立てながら、時々、足元が滑りやすい場所があって、ズルって滑りつつも、ひたすら上へ上へと進んでいきました。
途中で、写真を撮れなかったのが残念なのですが、ウサギの足跡や、シカが木の皮をかじった跡など、動物の存在が身近に感じられるところが何カ所かありました。
自分達が歩く道が、新しい道なのです。
どんどん足跡をつけて、新しい道を作っている感じ、けっこう、病みつきになりそうな感じでした。というのは、「かんじき」を履いて歩く時、人が歩いた道だと、急な斜面では、結構滑りやすいのです。
新たな雪のところに足を突き刺す方が、前に進みやすいということが体験を通してわかりました。だから、後半は、あえて新雪の足跡が何もない雪の上へと進んでいく自分がいました。
でも、所々の急な斜面は、怖かったですね。ズルズルすべってなかなか前に進めない斜面もありました。
自分の前を歩く人が、「ズルリ」と滑ってくるのを目の前で見て、ちょっと怖くなって。下を見ると急斜面ですから、落ちたら怖いぞ~、ってゾッとしたりして。
ちょっと見晴らしの良い場所まで出てきた!
けっこう登ってきたのが体感できました。景色がとても良いのです。空気も気持ちいいいし、大自然の中で、ゆったりとした時間を過ごすというのは、何とも贅沢です。
ここから更に少し進んだところで、広い場所に出ました。
実は、この辺りで、景色も良く、ほどよく疲れたので、終わりだと思っておりました。
もう、おそらく、随分登りましたし、この辺で帰路に着くのだと勝手に思っていた私でございました。
が、しかし、まだ進みたいという生徒・・・!
もう十分登りましたし、もうそろそろ帰りましょう!と思っていたのは私だけではなかったと思うのですが、生徒がもうちょっと進みたいというので、もうしばらく進むことになりました。
それがですね、何の因果か、本日最高の急斜面にトライすることになりまして、、、、もう本気で死ぬかと思いました。
「誰や!こんなところを進むって言ったのは!(怒)」
最初の断崖絶壁を超える、もうね、何といいますか、縦の雪の壁に刺さりながら登って行くと言いますか・・・。
そして、それが、かなり滑るんです。
ズルズルと、前の人が悲鳴を上げて落ちてきそうな感じが続きまして、めっちゃくちゃ怖かった。
ココ危ないよ!と前の人が言ってくれて、そして、自分もそこで怖い目に遭うんですよ。急斜面を何十メートルも雪に刺さりながら登っていますから、下を見ると、怖さが倍増します。絶対見たらダメ。
すべって落ちるところを想像してしまうと怖いし、もうひたすら苦しいけれど上に進むしかないのです。
そして、ふと、疑問が脳裏をよぎる
「これ、帰り道、どうなってるの?」
「無事、帰れるの?」
「この急斜面を、登った後、どうやって帰るの?」
登りながら、ずるずる滑って、でも、足場を探してもがきつつ、登りながら、下を見ると急斜面で、落ちたら死ぬのではないかと恐怖を感じつつ、頭の中には、帰りの道があるのかどうか、まさか、この急斜面を歩いて降りるなんてことは、まっぴらゴメンなんですけど・・・、と思いながら、必死で立てる場所まで、本当に死ぬ気で登りました。
そして、思い出したあのCMの、あのシーン。ご存知ですか?
まさに、あのシーンの中にいた私でした。
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「ファイトーーーーーーーー! 」
「いっぱーーーーーーーーーーつ!!」
(リポビタンデー)(←知ってる?古い?)
気分は、まさにこんな感じ
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ようやく、たどり着いた、立てる場所に!
「ファイトー、一発」状態を乗り越えて、ようやく、立てる所に登りきれました!
景色、見て下さい!
いいね!いいね!景色がとっても良いね!
本当は、急斜面を登っている間に見た景色が一番良かったのですが、写真を撮れませんでした。
もういっちょ!
まさか、まさかの、帰り道!
見晴らしが最高に良い場所でちょっと休憩して、チョコレートを持ってきてる人にチョコをいただいたり、もう一つ持ってきていた「おにぎり」を食べて。
最高の気分でした!
お天気も良いし、大自然を全身に感じながら、おにぎり、美味しい!
そして、ずっと疑問だった「帰り道」のことをガイドさんに聞いてみました。
「もちろん、今、登ってきた急斜面以外の道で帰るんですよね?」
(まさか、この急斜面を降りろ、と言うはず無いだろうと思いましてね。)
そしたら、ガイドさんから返って答えがこちら
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↓↓↓
(はるか下の方の小さい森の辺りを指差しながら)
「帰りは、皆、あそこの森の辺りを目指して、各自で自由に帰れ!」
もうね、
「はあああああああああ????」
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
って言ってしまいましたよ。
(意味わかりません、全然、意味不明!)
皆、自由に、下の森を目指して帰れというのです!
だから、どうやって帰るのですか?って聞いてるんですけど!
その帰り道というのは・・・
そしたら、今登ってきた急斜面の断崖絶壁を、全身で滑って降りろというのです!
ありえんし。
絶対、それはありえません。
無理でしょ、そんなこと。
今、必死で登ってきたこの断崖絶壁を、全身をソリにして落ちろというのです。
無理、無理、無理、無理。足がすくみましたよ。
下を覗きましたら、本当に急斜面で、断崖絶壁。
でも、小さな木はたくさん生えていまして、小さな木がたくさん生えている斜面で雪崩は起きないそうです。だから、安全だから、好きなところを滑って降りろというのです。
そんなこと急に言われてもねぇ・・・。
勇敢な生徒が、一番乗りで帰り始めた!
びびる私を置いて、早速、若者たちは動き始めたのです。
1人ずつ、好きなように、斜面を滑り降りていくではありませんか!!!
「わーーーーーーーーーーーーい!」と言いながら。
全身をソリのようにして、今必死で登ってきた雪山から、下へ滑り降りていくのです。順番に落ちていく姿を見て、更に足がすくみました。
富士急ハイランドの、「高飛車」っていうアトラクションがあるのですが、あれに今から乗る感じ?(誰もわからんか・・・)
恐怖のアトラクションに今から一人で挑む感じ?
でも、歩いて降りられる場所なんて皆無ですから、言われたように、生徒が先にやったように、続くしかないですもんね。
「えいや!」とチャレンジしてみた!
バンジージャンプを今から飛びます、みたいな気分で断崖に立ちました。
順番に皆滑り降りていきましたから、仕方なく、行きましたよ。
めっちゃくちゃ怖かったですが、腹をくくって全身ソリで滑りました。
心の奥から出てくる言葉ってあるんですね~。
うまく再現できないのが残念ですが・・・こんな感じの声が出ました!
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「ううううう、わわわわわーーーー」
「うぉーーーーーーー!!」
「ギャーぁぁあ!」
\(゜ロ\) (/ロ゜)/
落ちながら、きれいなソリみたいに滑り降りることができず、転げ落ちる感じで、大声で絶叫しながら、皆さんのいるところまで、ブサイクぶざまにすべり落ちていったので、それを下で見ていた人々が、笑う笑う。
涙を出して、私が転げ落ちる姿を見て笑ってるの。
ひ―――――っ、て声が出るくらいの大爆笑!
動画を撮ってた人も、大爆笑!
リアクションが面白いんですって、私。
こんなにブサイクに落ちていく人、初めてですって。(笑)
自分も、あまりのことに、もう、心の奥の何かが弾けた感じがしまして、大爆笑。
涙が出ましたよ。面白くて面白くて!
まさか、必死でよじ登ったところを、ぶざまに転げ落ちていくとか、想像もしていませんでしたから。
脱皮後は、傾斜を欲しがる自分がいる
これを境に、何かが弾けて、心の奥に隠していた本当の自分を見つけた感じといいますか。
殻をかぶっていた自分とは別の人格が生まれまして、さっきとは別人ですよ。傾斜を怖がっていた自分とは別の自分。
急斜面にさしかかるたびに、全身ソリで滑り降りたい衝動にかられ、新雪の場所を探しては、傾斜を滑り降りたい自分がいました。
何回か、滑り降りて、好きなところを自由に歩いて、子供の時に、こんなことよくやったなあと、童心に返って、無邪気に遊んだ時代の感覚が蘇ってきた気がしました。
もう、仕事とか、一切忘れて、とにかく楽しかった。しんどい思いをして登ったことも忘れていました。本当に楽しかった。ガイドさん、ありがとう!また遊びたい!
帰り道の写真
気持ち良かったな~!
もう一回、YouTubeの数秒、リンクはっておきます!
雪山遊びの感想
もちろん、ガイドさんがいないと危ない雪山ですが、初めての雪山、とっても充実していて楽しかったです。大自然の雄大さ、肌で感じることができて、最高に気持ち良かったです。
アウトドア活動も、これからどんどん積極的に関われたら良いなと思います。
春や夏の山に登った人の感想ですが、雪山は、帰りが楽しくて楽だそうです。
すべって自由に帰れますからね。もちろん、安全な場所でですけど。
また来年もこんな企画あったら参加したいなあと思います!