Treasurebox

玉手箱みたいな日々をつづる日記です

福井の大雪 雪かき中に起きた名も知らぬおばあちゃんとの珍ハプニングにちょっぴり心が和んだ話

生活スタイルに合わせて引っ越しをするので、近所づきあいがいつも薄い私ですが、今年の福井の大雪がきっかけで、ちょっぴり変なことが起きました。なかなか珍しい体験をしたので記録しておきます。

もくじ

きっかけは自分の車を掘り出すための雪かき

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自分の車を置いてある駐車場付近で、最近ちょくちょく顔を見かけるおばあちゃんがいまして、特に話をすることもなく、顔を見かけるというだけの、名も知らぬ、どこに住んでいるのかも知らぬ、おばあちゃんが1人いるのです。

 

そういえば、今年の大雪で、近所の人と、よくしゃべるようになりましたね、私。いつもは、人付き合い、薄いんですよ。引っ越してきた身分なので、特にご近所とか、知らない人ばっかりですから。

 

このおばあちゃんが、最近、遭遇するたびに、話しかけてくるなあと思っていまして。

「今日も今から雪かきか?」

くらいですけど、声をかけてくる。

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昨日なんか、久しぶりに晴れ間が出たので、自分の車を本格的に掘り出そうと思って、男物のスキーウエアにスキー帽、雪がまぶしいから真っ黒のグラサンをかけて、さらに白いマスクをして完全装備して、もはや、男なのか女なのか、誰なのかもわからない出で立ちでスコップ持って歩いているのにもかかわらず、声かけてきたもんね。

 

「今から雪かき?」

 

(見りゃあ、わかるでしょーに!)<(`^´)>

 

ちょくちょく雪かきを覗きに来るおばあちゃん

私、多分、作業が遅いんですよ。

多くの人は、短時間に、がーーーーーっと雪かきするんでしょうけど、私は、時間は比較的ゆったりとあって、腰が痛いので、ゆっくりとちょっとずつ、のんびり作業するでしょ。

 

サクサク、コツコツ、のんびり、ゆっくり、無理ない程度で、着実に雪かきするんですよ、私。

 

たぶん、そのおばあちゃん、そののんびりやっている様子を見ていられないんじゃないかな~、と思う。

 

しかも、私、ポリシーがあって、雪を人の土地には絶対に捨てたくない。その人が使わないから良いよと言ったとしても、できるだけ捨てたくない。だから、わざわざ、ずーっと遠くにまで捨てに行くから、なおさらイライラしたのかも。傍からみたら、無駄な動きをしているように見えたのかも。

 

雪かきやってるところに、また、顔出してきて、

「その辺に捨てたらいいさ!どうせいずれ消えるんだから!」

ですって。

 

(いやいや、わかってるけど、人の土地に捨てるの嫌なんですよ)<(`^´)>

 

なかなか進まなかったマイカーの掘り出し作業

後回しになっていた自分の車。何回か掘り出せるようにチャレンジしたのですが、結局また降ってくるから中断し、振り出しに戻るということが続いていました。

昨日、2月9日は、空も晴れて気温も上がり、朝から雪が降らなかったので一気に掘り出そうと思ったわけです。

相変わらずマイペースで、休みながら雪かきしていまして。

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こんな感じの車を前の方に掘り進めて、ようやくたどり着いた運転席のドア

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ちなみに、もうちょっと掘り進めて、何かにカツンと当たったこの瞬間は、けっこう感動しましたよ!

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ワイパーですよ。ワイパー。あったのね、そこに!

 

午前中ゆっくり時間をかけて、ワイパーの無事を確認したところまで頑張って、一旦休憩することにしました。

埋もれている私の車をバックさせろ!と言ってきた

家に一旦戻る途中で、なぜか、おばあちゃんが、近くの家の前で立ってるのですよ。

どうやら、私の車の前方に映っている茶色い壁の家に住んでいるおばあちゃんのようです。

 

「もう少し車を掘り出せたら、車を少し後ろにバックさせろ」って感じのことを言ってきました。

1mから2m後方に下がっても、誰も文句を言わないから、ぜひそうしろと!

 

「いやもう、疲れたし、一旦休むわ~」って答えましたけど、

 

どうやら、茶色い家の屋根の上に厚く積もった屋根雪が、刻一刻と落ちそうになっているのが心配みたい。屋根雪が落ちたら、私の車の上に落ちる可能性もあり、傷がつくといけないという。

 

だから、出来るだけ早く、私の車が後ろに下がって被害が及ばないようにしたい様子

 

な・る・ほ・ど! そういうわけね~!

言われたことの数々が腑に落ちた。\(^o^)/

だから、急いで雪かきをしてほしかったんだね!

 

お年寄りの言うことは当たってるかもしれない

おばあちゃんには、ご親切に提案頂いたので、聞き流しても良かったのですが、こういうときは人生経験の長い方の言うことが当たっている気がしたので、午後からは若干急ピッチで作業を続けました。

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雪山を崩したら、崩した雪が大量に出ますから、これを移動させるのが大変でした。

車の上と周りの雪をどけただけで、新たな雪の山ができてしまいましたから!

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でも、おばあちゃんが急かすから、やりましたよ、コツコツと。

 

しばらくしたら、↑↑↑この写真の上の方に映っている窓がパーンと開いて、ばあちゃん、またしても、見守ってんの!

 

(もうっ!何回も見なくても!サボらず、ちゃんとやってますって!) <(`^´)>

 

言われた通りにちょっとだけバックしてみた

ようやく、車を掘り出せたので、久しぶりにエンジンをかけて、無事1mほど、後方に下げて停めることができました。

 

たった1m程後ろに下がっただけなのですが、おばあちゃん、また様子を窓から覗いていて、目があった時には、ニコっと笑って、

「バックしたんか?でかしたぞ!」といった表情をしていました。

 

(いや、ただ1m後ろに下がっただけなんですけどね!)(*^_^*)

 

しばらくしたらすごい臭いがしてきた

それから、しばらくした時に、ものすごい変な臭いがしてきまして、ぬか漬けの臭い。すさまじい臭いが辺り一帯を覆ったといいますか。

 

もう、笑ってまうくらいの臭いに包まれて、少し困っていた私ですが、

「この臭い何やろう?」って、頭の中がクエスチョンマークだらけに

 

そしたら、再度、おばあちゃんが家から外に出てきまして、多分、家の周りのどこかに、ぬか漬けの樽を置いていて、それを開けて引っかき回したんじゃないかな~。

 

素手で丸々1本の「たくわん」を4本持って、茶色い家の裏口から通って出てきて、先ほど顔を出していた小窓の近くに登場!

 

(うわっ、今度はたくわん持って立ってるわ~。いろいろ笑わせてくれるわ~)

(*^_^*)

「たくわん」を素手で持って登場したおばあちゃん

車のボンネットの近くにいた私に、雪山と塀を挟んだ向こう側から、私に向かって、次に言った一言がですね、

「たくわん、食うか?」

 

「食うか?」と言われて、「いらん」とは言いにくくて、「じゃあ、いただきます」って答えまして、

 

でも、どうやって取りに行こうかなと思いましてね、遠いんですよ、手渡しするには。

ボンネットの向こう側に、まだ雪山が残っていますし、その先にお宅の塀があって、その向こう側に、おばあちゃんがたくわん持って立っている。多分、3m以上は離れていたと思います。お互い近づけないしね。

 

もらうけど、どうしよう、家に帰って、スーパーの袋か何かを持ってこようかな~

と考えていたのですが、そんなこと考えている間に、

 

おばあちゃん、

たくわんを1本、ぽいっと投げてきた!

\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

 

 

 

「えええっ?投げるぅ?」\(◎o◎)/!

 

 

 

 

 

 

焦る私の目の前に、「たくわん」が飛んできて、

 

 

そして、

 

 

その「たくわん」は、私の車のボンネットに乗ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしたら、ボンネットって、ちょっと斜めになっているでしょ?

 

 

たくわんが、徐々に、滑っていって、車から落ちようとゆるゆると下って行くんですよ!

 

 

 

「これは、やばい!」

と思いましてね、

 

「せっかく頂いたたくあんが地面に落ちたら失礼に当たる、、、、!」

と思いまして、

 

 

 

慌てて、ボンネットから滑り落ちて地面に落ちる寸前のたくあんを右手でナイスキャッチ!(セーフヽ(^o^)丿)

 

 

 

それを見届けた、おばあちゃんは、何事も無かったかのように、静かに消えていったのであった・・・。

 

 

左手にスコップ、右手に「たくわん」

雪かき中に、たくわんを投げられて、右手でキャッチしたは良いものの、 投げたおばあちゃんは去っていき、1人、スコップを左手に持ち、右手にたくわんを持った私だけがその場に取り残されるという状況が、あまりにも客観的に面白くて面白くて。

 

 

「こんなことある?」

 

「ばあちゃんがたくわん投げてくることってある?」

 

「なんのご褒美じゃ、これは・・・」と思いつつ、

 

「右手にたくわん1本持ったまま、雪かきなんかできんわ!」と思って、

 

 

でも、なんだか、あんまりにも面白くて面白くて、写真だけ撮っておこうと思いまして、家に戻って、左手で撮った証拠写真がこちらです。

証拠写真と感想

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これだけを投げてくるって、ありますか?

 

 

もう、苦笑いしかおきませんわ。

 

バナナを投げられた猿の気分・・・。